欧州サッカー戦術&考察!

昔スポナビで運営してたブログサービスの引継いだブログ。ちなみにstramacioniは向こうでのユーザーネームです。

監督交代か?契約延長か?

タイトル釣り気味!

釣り針に負けない内容にするよう、今日も張り切っていきます。

今回の話題は、モウリーニョファン・ハールです。

◼︎共通点

歴代の成績は申し分なく、どこに行っても結果を出す素晴らしい監督達です。

しかし、何処行ってもケンカする。

国や文化が違う所でも変わらずモメる姿は、清々しくさえあります。

◼︎モウリーニョの場合

突如ポルトのシンデレラボーイとして注目を浴び、チェルシーで最高峰を確立しました。

その後、インテルで結果を出し勇退、マドリーでの凄まじい愛憎を経て、チェルシーに戻って来たお方です。

そして今現在、5節終わって1勝1分3敗という最悪の滑り出しをし、色々言われています。

エヴァさんの一件も、耳目を集める事件となりました。

エヴァvsモウリーニョじゃなかったら、こんなに盛り上がんなかったよね。

プレミアNo. 1美人医師vsプレミアNo. 1監督(腕も顔も)という図式は、事件の本質…怪我人をどう扱うか?…を語る人間「以外」にも興味を惹くトピックとなりました。

モウリーニョという男は、大人な対応で人を上手く丸め込んでいく「モテる振る舞いが出来る男」のようなタイプではなく、気に入らねーならぶつかって来いやコラァな、「漢気」タイプかと思います。

ここが、我々旧来のサッカー人がモウリーニョを大好きな要因な訳です。

そんな男があれだけ言っちまった手前、ぐうの音も出ないほど納得できる理論か、がっつりぶつかりに行って意見の調整が出来る胆力を見せないと、謝る事はないです。

そして本題ですが、このタイプはもちろん「ケンカしやすい」。

納得出来ない意見があった場合、当然のように文句を言う訳です。

それが同格か格上の場合は問題ないのですが、下の立場の奴に同じ行動をすると、反感を買います。

下の人達は、プレッシャーを掛けられてると感じるので、ストレスとなるのです。

それを緩和するためには、格下の人達が「何を言っても否定せず聞いてあげる」という発想が必要です。

…なのですが、ハッキリモノを言えるタイプには、これらの行動は「面倒くせえ」。

自分は臆せず意見を言ってきたし、他の人もそうだと思っているからです。

カシージャスのような、自分の意見は言わず、そのくせ裏でこそこそ仲直りメールをし、相方のメディアで意見を流し、幼稚園の送り迎えで練習に遅れてきたりするような人間とは相性が悪い。

「悪童系」との相性が良いのは、この意思疎通に余計なモノが入らず、面倒なやり取りが必要ないからです。

少し昔のタイプの漢気野郎方々には頷いていただけるかと思います。

と、色々ありましたが、第1期政権の素晴らしい記憶と昨年の優勝、ハッキリした物言いがサポーターから愛されているので、監督交代はないです。

唯一の交代は、アブラモビッチさんがキレた時だけです。

◼︎ファン・ハールの場合

最初期のアヤックス時代から、既に監督の手腕が轟いていたファン・ハールさん。

バルセロナでリヴァウドとケンカし、色々あり、バイエルンでまた手腕を証明しながらもケンカし、低迷していたオランダ代表を復活させ、ユナイテッドに至ります。

クラブチームでは必ず一回は「優勝」していて、戦力値の低い代表を良い所まで持っていくなど、場所に関わらず結果を出している手腕は疑いようがない所です。

しかも昨シーズンの歩みは説得力あるモノなので、まずはそれをご紹介します。

⚫︎ピッチ上

昨シーズンの采配で3412→442→433の変換を辿った通り、非常に選手に合わせた柔軟性がある戦術を駆使する人であると思うわけです。

理由も、怪我や選手補強など、顔ぶれが変わる毎にチューンナップして行って、ベストパフォーマンスが出せるフォーメーションを探し出しました。

⚫︎会見

ロングパスを叩かれた後の会見で、データを紙にして配るネタサービスや、各種女性に対しての振る舞い等、ジョークもそこそこ言える感じです。

ドメネクビエルサ系の狂人とも違い、ロジャース、マルティネス系のポゼッション主義とも違う、非常にテクニカルで筋が通った監督に見えます。

…と同時に、悪い所も見えました。

⚫︎悪い所

反面、頑なな姿勢を取る案件も発生しました。

U21の件(ファルカオ+バルテズ)はその代表作です。

文化的な差…イングランドでは当たり前でも、他の国ではそうではない…を考慮し、選手を尊重する事が出来ませんでした。

別にアンダーでプレーしなくても、コンディションが悪い(試合勘含む)なら使わなければいいだけです。

ピッチ上のパフォーマンスだけで良かったと思います。

他の監督がそれ(U21強制)をしないのは、「選手の権利」として認めているでらでしょう。

*ちなみに、ファーガソン政権下ではプレーしている選手がほとんどでした。

オシェイやブラウン、怪我上がりのキャリックや、アンデルソンエルナンデスもプレーしていました。

オシェイやブラウンは、U21でプレーさせるのが申し訳ないという記事が出たほどです。

この辺の「選手の扱いの機微」にファン・ハールさんは問題がありそうです。

⚫︎予想人物像

「人よりルールを上位に置くタイプ」

です。

各々が守るべきルールと損得を明文化し、それ通りに行う。

文化も人種も多様な人間をまとめるには、最も有効なやり方です。

反面、個人の意思は完全に抹殺されます。

意見を言うやつは、理論と正当性を持って主張しなければならず、常に「正しい事」(全体の利益になる事)が求められる、息苦しい環境になります。

◼︎まとめ

モウリーニョは、ある意味分かりやすく「ぶつかれば応えてくれそうなタイプ」で、感情>理論な割に、戦術理論派でもある、モチベータータイプの監督です。

ファン・ハールは、正当性がない意見は意味がなく「理を持って説明する事が求められるタイプ」で、理論>感情な、コーチタイプの監督です。

ファン・ハールが気に入られない理由はおそらくここにあって、きっちり勉強して、普通の社会生活をしてきた一部の人間を除いて、「ルールの重要性」を理解し、なおかつそれを確実に守れる人間はそう多くないのですし、そんなのは仕事だけで充分なのです。

特に、筆者含む旧来のサッカーファンは、「理論がどう」より「感情がどう」の方が重要です。

例えば、遅刻すると何がいけないのか?と言うと「予定が進行出来ないから」ではなく、「お前が待っている側ならどう思うのか?」とする方が理解しやすい。

アンチェロッティが言っていた「予定は変えるためにある」(新しい情報や突発事態があったらすぐに変えていく)という名言を知ってもらいたいとも思います。

◼︎今後の展開

このペースで展開していくと、来年か再来年にはファン・ハールが監督交代になる可能性が高い。

しかしながら、代わりがいない。

ファーガソンファン・ハールと本物を見てくると、同レベルと言えるのはアンチェロッティしかなく、グアルディオラはあのサッカーをユナイテッドで見たいとは思わないので無しとすると…ギグスか?

ついに来るのか?

マルシャルが本物になる3年後に、満を持してギグス監督という青写真でよろしくお願いします♪