欧州サッカー戦術&考察!

昔スポナビで運営してたブログサービスの引継いだブログ。ちなみにstramacioniは向こうでのユーザーネームです。

才能=競技人口なのか?

人口=才能

人が多ければ才能ある人も生まれやすい。

特にビジネスで用いられる事が多いこの標語。

普通に考えればそうなんだけど、意外と例外が多いのもまた事実。

というのも、男子競技で世界レベルで活躍しているのは「野球のみ」なんだなこれが。

*さらに厳密にはピッチャーのみ。

という事で、競技人口も似ている「サッカー」「バスケットボール」と比較し、なぜ才能が出てこないのか?を整理してみたいと思います。

■トップレベルになるために

●体格+運動能力

当然これ。

基礎能力に欠けるやつは難しい。

誤解なきよう。「活躍出来る選手」ではなく「競技でトップクラス」の選手を目指した場合です。

田中、ダルビッシュ、上原、皆んな身長高く、身体が強い。

バスケットボールを例にとれば、田臥にもう少し身長があれば…と皆んなが思ったはず。

熱いプレーで一時代を築いたアレン・アイバーソンは、180cmの身長で活躍しました。

その身長でダンク出来るジャンプ力、NFLのランニングバックで大会MVPを取るスプリント力があればこそ、その体格でやれたのであって、それ以降190cm以下の選手でトップクラスの活躍をした選手は出ていません。

それくらい「体格」と「運動能力」は重要なのです。

指導力

はっきり言えば、ここが全てです。

その国の知識層(頭を使う事が出来る人達)が愛する競技が何か?によって競技のレベルが劇的に変わります。

古くはハンガリーにおいて貴族が集まるコーヒーハウスで愛され、それがマジック・マジャールへと繋がり…サッカーのみだから止めよう。

日本において、言論のレベルが確実に高いのは「野球」です。

これはぶっちぎりです。

例えばこれ。

実際の現場に関わっている人の記事ですが、サッカーorバスケットボールにおいて、ここまでマネージメントしている記事を(筆者の不勉強ながら)見た事がない。

「野球に統計学」はもはや目新しいものですらなく、関連本も相当数あり、それに言及している一般ブロガーも数多くいて、素晴らしくレベルの高い言論空間となっています。

サッカーにおいて最前線の言及をされているのは、体調管理のピリオダイゼーション理論くらいで(ここにも寄稿している中田氏、イタリアサッカー記事の第一人者の片野氏の記事に詳しい)、数字を取り扱い言及している本(セットプレーではビューティフルゲームなど)が、日本人著書で出ているのも見た事がない。

「ピッチを9等分して考える」という基礎すら共有されているとは言えないレベルで、どう選手を判断し、育てようというのか?という事です。

バスケットボールも同様です。

トップ層は素晴らしく、NHK解説の塚本氏や、第一人者の北原氏などを筆頭に、解りやすく理解を広げようという方々が多く、非常に面白い方々が揃っています。

…が、現場指導レベルがまずく、今だに「シュートはゴールと並行で構えて撃て」とか、「ギャロップステップは手を上げろ」とか、何年前のなのそれ?という間違った理論が蔓延っていて、選手個人を潰しかねない環境のままです。

ブログ言論は、「英語が読めて現地解説と同等のレベルの人達と、その日本語記事を読んで理解している人達」と「それ以外の人達」で二極化していて、完全に「国内なんて興味すらねえ層」と「自分がプレーする事しか興味ねえ層」で分かれていて、ファンとプレーする層が上手くリンクしない状況下にあります。

要するに知識層が国内バスケットボールに興味がなく、観戦しない状況です。

しかしながら、今回の「川淵改革」でだいぶ変わったので、この知識層の方々が国内に興味を持てば、サッカーを越えるのは簡単(5〜10年くらい)かと思います。

知識層のレベルは、サッカーより高いです。

■日本の女子競技が強い理由

1、「体格の差が少ない」

上で述べた理由です。

2、「競技が熟していない」

スポーツはどうしても体格=身体能力なので、無差別階級(世界トップ)は男子競技になります。

表現力を加味しない競技では、身体能力が全てなので、J1=男子、高校サッカー=女子のような状況になります。

これは男子陸上や、現在の男子バスケットボールのような「無差別階級」で戦えない競技が人気がない事と一緒です。

観戦するなら、当然「今一番面白いモノを観たい」ですよね?

当然、競技指導者も最高レベルで試したいと思うので、無差別階級へ向かいます。

要するに、男子サッカー日本代表にトップクラスの監督が来てくれない事と一緒です。

世界トップレベルの指導者はイングランドやスペインへ向かう。

…という事は、女子競技は男子に比べると、戦術的に一段階劣るのです。

ここと体格の差が少ない事があって、女子競技が世界大会で勝ちやすい環境になっているのです。

3、勤勉な日本人女性

日本の社会システムは女性に厳しい。

政治に出れば罵倒され、出産すれば出世コースがなくなる。

男を立てながらうまく立ち回り、それでもずっとついて回る「女性らしくあれ」というピアプレッシャーは世界屈指、という鬼のような環境です。

そんな環境で育った誇り高き日本人女性は、相手の心情を読む事は呼吸をするが如き当たり前の行動です。

普通に暮らしてるだけで、心理戦(駆け引き)は世界屈指。

どう考えているか分かるのならば、「裏をとる」という対人において一番重要な事が、いとも容易く行えるのです。

最たる例が「なでしこ(女子サッカー代表)」。

あれほどキチンと人を見てタイミングを外してボールキープする事は、男子サッカーでは不可能。

バルセロナのサッカーも裏をとる事を基本に据えたサッカーであり、それと同レベルの評価を得て結果を残したのは、「なでしこ」のレベルの高さの証明と言えるでしょう。

アメリカ戦で最後まで試合を投げなかったのも、おそらく世界中で日本にしか出来ないでしょう。

体格、技術の差はなく、心理戦では負けないとなれば、もはや必勝体制。

しかもこれは単一の競技だけでなく、全てに通用する最も重要な能力の一つ。

この「メンタル」という部分で、間違いなく日本女子は世界屈指です。

あと、フランス在住、アメリカ在住のライター(共に女性)の方が書いていましたが、日本人女性は世界中でモテるそうです。

これも能力の証明と言えるモノかと思います。

■まとめ

人口=才能では、説明として足りず、その国で愛され、全国民が好きな「文化に根ざしたスポーツ」が、世界一を目指せるという事です。

才能ある子供が、どれを選んでも世界を狙える環境が整えば面白くなるのにな〜という妄想でした。

ありがとうございました♪