欧州サッカー戦術&考察!

昔スポナビで運営してたブログサービスの引継いだブログ。ちなみにstramacioniは向こうでのユーザーネームです。

スーパースターが欲しいのか?

バルサしかり、レアルしかり。

常勝チームにはスーパースターがいます。

では、勝てるチームには、どうしてもスーパースターが必要なのか?

という事を考察していきます。

■常勝チーム作るには?

順を追っていきましょう。

1、逸材選手を集める。

2、チーム力を上げる。

3、選手を入れ替える。

このローテーションを回して強いチームを作っていく訳ですが、問題は一番最初の「逸材選手を集める」です。

逸材…誰にでも分かるスーパースター候補生達は、色々な事を検討しチームを選びます。

当然、競争になります。

●選手を集める

素晴らしい選手を集める方法は2通りあって…

1、買ってくる。

2、育成する。

です。

相当な運がない限り、メッシのような選手が下部から出てくる事はないので、ロナウドのように買ってきての育成も選択肢になります。

どちらにせよ、その逸材を自チームにとどまらせる必要があります。

その魅力になるのが、「スーパースターがいる事」なのです。

■付加価値と歴史

一例として、レアル、バルサチェルシーエバートンから同時にオファーがあったとして、どれを選ぶでしょうか?

自分を過大評価せず、エバートンで研鑽を積む選択をする人はまずいないでしょう。

各年代で「俺が一番上手い」と思ってきたトップアスリートなら、確実にバルサかレアルを選ぶでしょう。

すなわち、選手を「買う」という事は、お金を払えば簡単に可能という訳ではなく、それに値するチームだという事を示す必要があります。

ここで当然、PSGやシティはどうか?という疑問が出てきます。

札束攻勢で選手補強してきたじゃねーかと。

思い出していただきたいのですが、この2チームは、最初は「ワケあり物件」しか買えていません。

シティは、干されていたロビーニョや、散々問題を起こしたテベス、破綻寸前のバレンシアアトレティコからシルバとアグエロバルサで反乱分子化していたヤヤ・トゥーレと、何かチームor選手に問題があった選手しか獲得出来ず、その時代に完全に「旬」だった選手を買う事は出来ませんでした。

PSGは、内弁慶説が強かったパストーレ、ローマで干され気味だった自己中メネズ、故障癖のモッタ、DFに問題あるアレックス程度しか買えず、赤字で首が回らなくなったミランから2選手(イブラ、チアゴ)買いなど、シティと同じく「旬」の選手を買う事は出来ませんでした。

そして両チーム共に、そのせいで超高額サラリーと移籍金を負担させられ、赤字は天文学的数字になりました。

最近の選手で言っても、市場に出た最高峰の選手はアーセナル(エジル、サンチェス)やチェルシー(セスク、マティッチ)を選び、期待の若手とは言え、デブライネやスターリングは非常に高い値段で買わされています。

PSGのディ・マリアこそ適性でしたが、前年のパフォーマンス不足のため、他に買い手がつかなかったというのが順当な見方だと思います。

良い買い物だった事は確かですが。

という事で、エバートンの例に戻ります。

今現在、ちょっと魅力が足りないエバートンですが、もし今年か来年にでも、バークリーが期待通りのパフォーマンスを見せ、ルカクが30ゴールを決める活躍した後に同じくオファーが来たらどうでしょうか?

それでギリギリ5位フィニッシュだったとしても、今よりかなり魅力的な移籍先に感じるようになると思います。

つまり、「こいつがいるなら移籍しても面白そうだ」と思われる選手を擁している事が、非常に重要なのです。

これは、PSGのイブラヒモビッチや、シティのアグエロも同様で、先程上げた選手たち(ディ・マリア、デブライネ、スターリング)が獲得出来るようになった事と無関係ではありません。

しかしながら、チームの安定性…運営の透明性、信頼度が足りない、オーナーの気分で一新されかねないPSGやシティ。

スポーツ競技面がより安定している、エバートントッテナムリヴァプールといった、サッカーの事だけを考えられる環境にあるチーム。

同じ条件ならば、後者のチームへ行く選択をする事は当然であり、思慮のあるトップ選手たちは実際その選択をしています。

では、オーナーの気分で一新される…その代表である、レアル・マドリーはどうなのか?

今季のデ・ヘアの移籍劇で、少々風向きが怪しくなりました。

今までは、選手の扱いは実力が全てであり、社内政治はさておき、競技面では比較的納得出来るモノでした。

しかしながら、昨季のGK問題や、長引くベイルへの風当たり、選手から信頼ある監督の突然の更迭などを見ていると、魅力のある場所ではない事が分かるようになってきました。

さらに追い討ちをかける、今までの貢献を無視したカシージャスの扱い、ロナウドの扱いを見るにつけ、活躍してもしなくても地獄という、タイトル獲得以外での幸せはないという事が、ハッキリ見えて来ました。

古くはラウールからそうで、ペレスでなければ確実に殿堂入りし、記憶に残る選手になっていたラウールやイエロを亡き者にした功績は特筆すべきモノです。

今までは「欧州最強」という旗印を掲げ、その魅力で誤魔化して無茶苦茶やって来ましたが、本気で獲りにいったはずのデ・ヘアを獲得出来なかった事により、その魔力の終わりも見えたか?という流れに感じました。

遊びまくってたチャラ男が、本気で恋した女には見向きもされなかったという感じ。

今まで公開で遊びまくってきたツケを払う時がいよいよ来そうです。

カネを積むだけだと、問題ある女(選手)しか獲得出来なくなるぞ。

■まとめ

次世代のスーパースターを獲得するためには、広告塔となるスーパースターが必要で、それは金よりも重要である、という事でした。

詳細は省きますが、これに失敗したのがミランインテルです。

身の丈にあった経営をし、稀に出てくるシャーラウィ(モナコへ移籍)や、ニアンなどの逸材を、逃さず育てる方向にシフトした方がいいのは誰の目にも明らか。

逆に成功しそうなのは、エバートントッテナム、一度落ちたが逸材はいるリヴァプールです。

エバートンは、ルカク、バークリー、デウロフェウ辺りのスーパースター候補生がモノになれば、一気に補強が進み、トップ4を喰えます。

トッテナムは、各ポジションで健全な競争がありながら若手が多いので、成長が期待できます。

リヴァプールは、コウチーニョが完全に覚醒しスーパースター側に一歩入ったので、補強は思い通りに可能になるでしょう。

アーセナルが適性な市場価格で最高の補強が出来たのは、ベンゲルさんの人徳が大きいとはいえ、ウォルコットや、ウィルシャーラムジーという自家製スターの功績が大きかったというのは言うまでもありません。

我がユナイテッド(筆者はユナイテッドファン)は、非常に分かりやすくスーパースターを重用し、それによってマーケットを(偶然ながら)優位に進めてきた歴史があります。

カントナの系譜…ベッカムロナウドですね。

マルシャルもプレーに華がありますが、さらにあと一人。

ギグスとあと一人が常にいたように…です。

アザールやハメスのような目立つヤツを、重鎮となったルーニーが引っ張るという、芯が通ったチームを作れるチャンスがある内に、ぜひ見てみたいモノです。

最後は完全に私情の感想となってしまいましたが、強いチームを作るためにスーパースターが必要な理由というのをご理解いただけたでしょうか?

スーパースターがいる内に、次世代の芽を蒔く必要があるという矛盾。

スーパースターのご利用は計画的に。

ありがとうございました♪