欧州サッカー戦術&考察!

昔スポナビで運営してたブログサービスの引継いだブログ。ちなみにstramacioniは向こうでのユーザーネームです。

サイモン・クーパーの本質的な指摘。

実はサッカーの試合のほとんどは退屈だった

*webスポルティーバ

「大抵の人は文句を言っている。相手チームにレフェリーに…。私は聞いてみたくなった「そんな事どうでもいいって思った事はないの?」と」

●賞賛より罵倒

サッカーは基本的に褒める事よりも貶すことが多い競技です。

結論から言えば「勝てる理由が分からないから」です。

サッカーは偶発的なこぼれ球やシュートによって結果が左右されます。

突き詰めれば偶然が全てです。

その結果起こる事は「最も分かりやすいミスに関与をした人を叩く事」になります。

何故ならそれ以外の判断材料は「意味がない」から。

これはサッカーの特異性です。

例えば野球であれば、配給やキレ、球数などを考慮して総合評価が下されます。

バスケットボールでも、FGやアシスト、オフェンスリバウンドからなる攻撃と、スティール、ブロック、ディフェンスリバウンドの守備を総合して評価します。

よって「その試合では調子が悪かった」などとなるのですが、サッカーは違う。

2試合連続で失点に絡むプレーをすればしばらく出場機会はなくなりブーイングを浴び、決定的なシュートチャンスを2回外せばプレー機会がなくなります。

逆に言えばその競技に精通しなくても楽しめるという意味で、愛される競技でもあります。

「変わってしまったフットボールのカルチャー…人気によって億万長者のSEXmaniaになってしまった選手達…に失望したのかもしれない。だがそうではなく、フィールドゲームそのものが特別に好きではなくなったのだ」。

「僕が子供の頃は生放送される事はほとんどなく、週に一回のハイライト番組が最大の楽しみだった。ところが今は毎週6試合以上観れるから、長年の秘密がばれてしまった。実はフィールドの試合は退屈なものだったのだ。」

「次々と行われる試合の中で同じ事が繰り返されてしまうと感じる。いくらメッシが史上最高でも今は彼を60試合以上観られるから、どんなプレイでも見た事があるような気になる。メッシが4人抜きでゴールを決めた。またか…と。」

■繰り返しを楽しめないサッカー。

「偉大なるマンネリ」と言われるメジャーリーグ(野球)。

投手と打者の一対一を延々と繰り返すゲームですが、何回見てもホームランは素晴らしく、三振をもたらすキレのある速球や変化球はいつの時代も飽きる事がありません

甲子園、プロ野球が娯楽として完全に定着しているのは、これがあればこそです。

バスケットボールは少々分かり難く、自分でプレーしていないと凄さが実感しにくい部分があります。

とは言え、やはりメインは「ゴール」すなわち「シュート」で、如何にその状況に持って行くか?から見所がスタートしています。

「致命的なミス」は野球同様「取り返しが利く」ため、その後の奮闘次第ではプラスにさえなります。

さらに、何年かに一回「戦術ごと改革するチーム」が出てきます。

スリーピートブルズ+コービー&シャックのレイカーズ(HCが同じ)、現在のウォリアーズは新水準のチームであり、見ればすぐに解る凄さを持っています。

さて、ではサッカーはどうか?

サッカーの楽しみは突き詰めれば「ゴール」です。

その「ゴール」は1試合で通常0〜3点、最大でも10点くらしか入りません。

その内3割はセットプレーで、残りの殆どは相手のミスからスタートしたモノです。

つまり、我々が望む相手を能動的に崩してのゴールは「ほとんどない」。

同レベルのチームが真っ向勝負で殴りあってもし自チームにミスが出て負ければ当然叩かれます。そしてその確率が極めて高いのです。

…もうお分かりですね。

そうサッカーの試合の大半は「潰し合い&ミス待ち」なのです。

そしてミスをした場合、その多くは取り戻す機会がない。

つまり、嫌な意味でマンネリ化するのです。

そしてこの「90分間集中してチャンスを狙い、ワンミスで評価が変わる」事も、マイナス部分で拍車をかけます。

若い内はそれを「チャンス」と感じるのですが、分別がつく年齢になると途端にアホくさくなります。

こんなモノは単なるギャンブルであって、ギャンブルのために努力するのは無意味だからです。

野球のように苦手コースを無くす努力をしても、バスケットボールようにシュートレンジを拡げても結果に反映されます。

しかしながら、サッカーで如何にシュート精度を上げても「たった一回ミスすれば」評価はガタ落ちです。

それを引きずってまたミスれば「もうあいつはいらない」と言われます。

今のアザールのように。

■まとめ

「それでも試合自体はまだ我慢できる。息子達が大きくなったらフットボールの試合に連れていくだろう。フットボールは家族で出掛ける口実としては完璧だ。フットボールがなかったら、息子達がティーンエイジャーになった時、いったい僕と何を話してくれるのだろう?」

今はいないが、息子が出来たら野球かバスケットボールをやらせたいと思う。