スポーツ好きの考察。欧州サッカー&NBA。

昔スポナビで運営してたブログサービスの引継いだブログ。ちなみにstramacioniは向こうでのユーザーネームです。

ビデオ判定導入は100%正しい。

世界的なスポーツという「公」で必須な「公平性」。

可能な限り公平な判断をし、明文化されたルールを守ることによって試合の内容を向上させるために主眼が置かれることが、結果的に「質の高い試合」を生み出しサポーターに満足をもたらします。

そんな当たり前のことすら出来ない「サッカーの特異性」。

年に何回かは疑惑のゴールが発生し、その都度サポーターが荒れ狂います。

そのための現状最善の解決策である「ビデオ判定」が、なぜ未だに「議論されている段階」なのか?

ホワイトカラーから好まれない「サッカー」の実情はここにあります。

◼︎導入の意味

アメリカ三大スポーツは早々に導入し、アメフトでは第三者機関がビデオ判定用プレーを見て判断するという徹底っぷりです。*第三者機関こそないが、日本の大相撲でもビデオ判定が導入されている。

これは俗に言う「疑惑のプレー」というストレスを減らし、スポーツを愛する全ての人が見たい「本当に良いプレー」に対して、限られた試合時間が有効に作用するように導入されたモノです。

さらに「見えなければ何をしてもいい」という「無駄なやり取り」に対してプレッシャーをかけて減らせば、選手はプレーに集中出来る訳です。

マテラッツィは何をして何を言っていたのでしょうね?

実際、匿名で生活出来るインターネット内はさておき、実名+顔出しで生活している実社会において、「見えなければ何をしてもいい」と思ってる奴と付き合いたいと思うか?

仕事相手としても、東芝不正会計のような「リスクのある相手」と認識された場合はどうなるのか?

サブプライムローンはどうなったか?

百歩譲って「見えなければ何をしてもいい」というのは構わないが、「不当な利益を得る行為」は取り締まるのは当然です。

ダイブとか無駄に痛がるファウルとかの「審判を欺くプレー」もこれに当たります。

それを見分ける必要はないというなら「ルールそのもの」を否定している訳で、もはや「意味がない」。

これを…「審判の裁量」というブレやすく曖昧な判断に全ての責任を押し付け、それを助けるシステムを導入しないのは、あまりにも非合理。

「騙された方が悪い」とは実社会でもよく使われますが、それが「CL決勝」や「W杯決勝」で起きる訳です。

…本当にそれで楽しいし、満足なの??

もっと良いプレー観たくないの??

世界最強決定戦が「騙し合い」や「誤審」での決着が「最高に面白い」?

基本的にテクノロジーは「感情的反発」を伴うもので、医療に導入された時にも相当時間がかかっています。

しかしながら、導入待ったなしです。

少しのマイナス(プレーの流れやなんやら)よりも、プラスの効果が物凄い事は間違いないのですから。

◼︎概要と問題

wikiから

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ビデオ判定

*サッカーの項目を参照下さい。

我々が普段見ているサッカー中継のリプレイの精度を上げたやつを導入して、主審の助けにしようというシステムです。

そしてこれは「プレーを途切れさせずに」「いかに判断を正確に行えるか?」という事に主眼が置かれています。

…そうです。「正確に不正を取り締まり、試合の内容を向上させる事」には主眼が置かれていない。

まあそれは後で触れるとして、ビデオ判定について細かく説明すると長くなるから、上記リンクを見て頂きたい。

当然ながら、これで全ての判定の問題を解決出来るかというと、非常に疑問符がつきます。

筆者が思う問題点は3つ!

1、IFABがビデオの使用を認めたのはゴール(オフサイド・ケースを含む)、PK、直接レッドカード、選手誤認の『試合を変える』4つのケースのみ(この4つの場合でVARは主審に助言できるという意味であり、該当ケースで必ずビデオ判定をしなければならないという意味ではない)。

2、ビデオ・アシスタントは主審の要求に応じて、または自主的に主審に対して助言を与えることができる。

3、チャレンジ制度はなし!

です。

では順に説明。

1、ビデオ判定は4つのケースのみ

これは「ペナルティエリア外で」「レッドカードが絡まないプレー」に対しては「使わない」という事です。

18〜25mの得点圏でのフリーキックとか、レッドカードクラスじゃないラフプレー(イエロー相当でも)があった時の活用が出来ず、問題の発生源になる可能性が考えられます。

2、VARは主審の補佐

1も引っ括めて要するに「主審が求めなければビデオ判定の有効性が確保できない」事を意味しています。

VARが「さっきの判定微妙じゃね?」と言った所で、主審が「流れが切れるから使わない」と判断したり、自分の裁定に絶対の自信を持っていれば、使わない場面もあり得ます。

極論を言えば、ビデオアシスタントレフェリー(VAR)の訴えは無視しても大丈夫。

ビデオ判定を試験導入するくらい好意的な上記6ヶ国では無視する事はなさそうですが、UEFA含めて好意的じゃないとこではどうなるでしょう?

3、それに対して唯一、チームからビデオ判定を要求する事が出来る「チャレンジ」がない。

主審がまるっと信用出来るほどの結果を出してたら、ビデオ判定はそもそもいらないんですよね。

怪しい裁定のまま流されたら、導入前と変わらない。

「主審がミスをする可能性がある」と考えるならば、ビデオ判定を「行使する権利」は、チームにも与えられるべきです。(一回でもあればだいぶ変わる)

現在6カ国(オーストラリア、ブラジル、ドイツ、オランダ、ポルトガルアメリカ合衆国)でオフラインテストを開始し、17〜18シーズンから本格導入予定です。

◼︎導入事例

football channel

http://www.footballchannel.jp/2016/08/14/post169329/

世界初のビデオ判定が、アメリカの3部の試合で導入されました。

全部で2回使われており、1回目はペナルティエリアの際で起きたファウルで、見直し後にフリーキックの判定はそのままに、ファウルを犯した選手にレッドカードを与えました。

2回目は二枚目のイエローを掲示するかどうかのファウルで、確認後イエローカードが渡されて退場となりました。

結果、「疑惑の判定」は二つ減り、試合結果にも影響を与えました。

個人的には、流れが途切れてでもビデオ判定が行われた事は非常に好意的な見方しています。

それは「誤審」によって、一方に「明らかに不利益な裁定」が出されたり、それをもとに荒れた試合になったり、いわゆる「お返しファウル」などの埋め合わせ裁定が起きるよりも、サポーターも選手も納得してプレー出来るからです。

遺恨が残る誤審は1週間から〜何年にも渡って話題にされ、選手にもサポーターにも恨みを残します。

向こう数年を「たった数分のビデオ判定で買える」訳ですから、ビデオ判定は合理的と言えます。

*コメントにてご指摘いただきましたが、記事中の説明不足(このブログもフトチャンも)がメインで、伝えたい概要は問題ないと判断し、そのまま掲載させていただきます。

◼︎まとめ

改革はいつもアメリカから始まる。

*それは勿論、アメリカがビデオ判定の経験値が高いから。

ドラマの欠如?

フランス(アンリ)やアルゼンチン(神の手)は楽しかったかもしれないが、その被害を被った側はどう感じているでしょうね?

単発だとイングランド(ランパード)とか。

審判を助け、サポーターのストレスを減らす「ビデオ判定」。

早えとこ導入して、変な縛りなしで全てに使えるようにしよう。

今までは前時代過ぎた。