育成か?結果か?同時に追求する事は出来ない。
育成と結果は同時には手に出来ない。
その辺を少し。
◾︎育成とは選手を育成する事
育成を要する状態にある。
つまり「まだ未完成の状態である」という事。
逸材だろうが何だろうが同じ。
将来の最強選手=今はまだ粗さがある状態。
未完成の選手を使うのだから「結果は出ない」。
だって、現状ではもっと上手い選手はいて、その選手で構成したチームの方が強いのだから。
◾︎結果を出すという事は、即ち「今、ベストな事をする」事
今・現在ベストな状態にある選手を使う。
将来にどうこうではない。
今最も上手い選手が多くいるチームが勝つ。
今がベストという事は数年後は落ちる。
…が、そんなのは知った事ではない。
今結果を出したければ、今ベストな選手を使う。
◾︎現実的には?
連携やら生活やら何やらで、チームとして安定してまとまるには「時間がかかる」。
故に、3年後にベストな状態になるようにチームは構成される。
ここが若手が評価される理由であり、ベテランが軽視される理由でもある。
チームの軸となる選手は若手で作り、その時に足りない部分を今最も上手いベテランで埋める。
その時にベストな選手が多いチームが勝つ。
◾︎ピーク後は?
成長した主軸の若手と共に衰退する。
チームのベースは「その選手」。
代表的な所だと、ユナイテッドのギグスやスコールズ、スパーズのジノビリやダンカン。
その選手のピーク期間が、そのチームが強い期間。
主軸が27〜35歳の期間は「強い」。
それ以降は、ゆっくりと衰退→作り直し。
◾︎育成は育成、結果は結果
育成したければ、結果を優先せずに選手を使う必要がある。
稀に結果も出せる超若手もいる(ドンチッチやラッシュフォードとか)が、それは特別。
通常は、どの順位でどの状態を狙ってるのかを整理ながら若手を起用し、ベテランとの配分を決める。
結果を出したければ年齢構成を高くし、今ベストな選手を使う。
それらは両立できない。
両立できないが、育成の延長線上に結果がある。
結果だけを見ててもダメだし、育成だけを見ててもダメ。
しかしながら、それらは両立はできない。
そんな感じ。
スモールラインナップが流行った「本当の理由」。
カリー&トンプソンを「最大限に活かすため」。
戦術というのは「選手ありき」であり、戦術が先行することはない。
■プレーするのは「選手」
なぜか忘れられがち。
実際にプレーをするのは選手。
監督やコーチがプレーするわけではないのね。
その選手が「どうしたらもっと輝くようになるのか?」。
この答えが「戦術」。
選手達が「より快適に」「より効率的に」「より活躍するために」どうしたらいいのか?
その結果生まれたのが「スモールラインナップ」。
今のレイカーズ(2020年1月11日時点)がビッグラインナップなのも、単なる「流行り」ではない。
今のレイカーズの選手層で、選手達が輝くためにベストだと思う戦術を行った結果。
選手で戦術が決まる。
■選手>戦術
選手で戦術が決まる。
戦術の目的は「選手が輝くための方法を探す」事。
それを踏まえた上で、「なぜスモールラインナップなのか?」を考察する。
■スモールラインナップな理由
稀代の3Pシューターであるカリー&トンプソンに、「できるだけ多く」かつ「フリーで」シュートを放ってもらう事。
そのためには「相手の体勢が整う前に攻め込む「高速トランジション」に加え、「パスの上手い選手を多く配置する」必要がある。
■高速トランジション
速い展開に持ち込む利点は二つ。
1、3Pシュートをフリーで撃つこと
カウンターで相手と一対一で裏に広大なスペースがある場合、3Pシュートをシビアにチェックできない。
*抜かれると100%ゴールになるため
そのため、トランジジョンスリーはプレッシャーが緩い。
あの二人がフリー同然で撃てばほぼ決まる。
2、シュート本数を多くして3Pの有効性を上げること
単純に2Pを50回決めた得点と、3Pを50回決めた得点では「3Pの方が上」。
例えば、100回攻撃したとしよう。
フィールドゴール60%の2Pなら「120点」。
フィールドゴール40%の3Pなら「120点」。
この数字を上回る事が出来るなら勝てる。
スプラッシュブラザーズは40%を超える。
あとは「いかにして本数を撃たせるか?」がポイントになる。
そしてそれは「高速トランジション」で解決できる。
■パスの上手い選手を配置する
スプラッシュブラザーズに良い形でボールを渡すこと。
高速で攻め込んでも、視野が狭い選手ばかりだと「スプラッシュブラザーズに良い形でボールが回せない」。
せっかくフリーになってても、ゴールに突進していく選手ばかりでは機能しない。
しかしながら、ウオーリアーズにはパスが上手く身体が強い選手がいた。
「グリーン」。
そしてそのポジションを補うもう一つの頭脳「イグダーラ」が。
この二人を配置し、高速で走り回り、フリーの選手に逃さずパスを送る。
フリーの選手は高確率で3Pを決めるスプラッシュブラザーズ&デュラント。
かくしてスモールラインナップの完成。
■弱点もある
1、撃ち合いに負けないDF重視のチーム
攻撃が機能しない場合。
…なんだが、スプラッシュブラザーズ+デュラントだった頃は「防ぎようがなかった」。
全員が絶不調ってことはまずなくて、誰かが当たってればお任せモードでいけた。
デュラントはパスも上手いし。
「撃ち合いを強制される」ってのが当時のウオーリアーズが最強たる所以。
トンプソン&デュラントが抜けたウオーリアーズを、トロントが粉砕したのは記憶に新しいところ。
2、攻撃面で上回れる場合
攻撃性能で負ける場合。
これもスプラッシュブラザーズ+デュラントがそろい踏みの時は不可能だった。
まさに王朝。
抜けた今は何とかなる。
■まとめ
選手で戦術は決まる。
流行りの戦術などはない。
ただ今いる選手達に最高のプレーをしてもらいたいと考えて実行するのが「戦術」。
その結果生まれたのが「スモールラインナップ」というだけ。
プレーするのは、人間であり、人類最高の技術を持った「選手」です。
人のための戦術。
戦術のために人がいるのではない。
ぜひ「人」に注目してください。
それが原点であり、それ以外の事は些末事です。
最高のプレーを楽しみましょう!
アメリカのバスケットボールワークアウト。シュート編。
アメリカじゃ普通なんだろうが、個人的にすさまじい衝撃を受けた動画があった。
■シュートの基礎ワークアウト動画
全般的に「ものすごく役に立つ」。
全て見て欲しい。
その上で、気になったポイントをば。
■シュート練習は「ワンハンドで行う」
1分30秒から始まるシュート練習で、まさかの「片手だけでシュートしてる」。
知らんかった。
確かに「ワンハンド」シュートなんだから、「片手で正確にゴールを通すことが必須」。
マジで「左手は添えるだけ」。
■実際にやってみた
結論から言うと「シュートフォームが変わった」。
「自然に距離が出るモーション」と「自分が狙いやすいと思ってるモーション」が「一致しない」。
下半身で誤魔化さずに正確に無駄な力なく飛ばすモーションは、自分ではちょっと違和感があるモーションだった。
…が、それが正しいシュートフォーム。
つまりは「シュートフォームがおかしかった」。
■正しいシュートフォームは通常と逆の発想だった
シュートの基本は「手投げ」。
リリースをしっかりとコントロールし、毎回同じ場所に正確に飛ばせる必要がある。
手投げでしっかり投げられないのに、下半身を使って正確に飛ばせるわけがない。
下半身を使って投げるのではない。
手投げの正確性に下半身の力を乗せる。
よって、まずは「手投げで正確に投げられないと話にならない」。
だから「片手で」「近い位置で」しっかりとシュート練習をする必要がある。
NBAとの本当の違いは「シュート成功率」。
なぜか皆んな忘れてるようだけど、バスケットボールって超簡単。
「点を入れれば勝てる」。
100回攻撃する(シュートを打つ)としよう。
*今回は計算を簡素化するため得点は全て2点とする
フィールドゴール率100%なら「200点」。
フィールドゴール率50%なら「100点」。
フィールドゴール率20%なら「40点」。
お分かりになるだろうか?
攻撃回数を増やすとか、ディフェンスを頑張るとかもいいけど、決めなきゃ勝てない。
得点確率を上げる事が「最重要ポイント」。
■NBA選手のフィールドゴール率
フィールドゴール率とは「シュート本数に対して、シュートを決めた数字」。
10本打って10本決めたら「フィールドゴール率100%」。
10本打って5本決めたら「フィールドゴール50%」となる。
*以下、フィールドゴール率→FG率と表記する
結論からいこう。
「平均50%オーバー」。
NBA選手で構成したチームなら、100回の攻撃で100点は「必ず獲れる」。
厳密に言えば、ポジションによっても違うし、シュート回数が多いかどうかにも左右される。
*ガード(ボールを持ち運ぶ選手)の選手の方がゴールから遠い位置でのシュートが多くなるためFG率が下がる。
*シュート回数の多い「エース」はマークが厳しいのでFG率が下がる。
そんなガードやエースでも「4割を下回る事はない」。
いわんや、いいポジションに陣取ってシュートチャンスを待てる他のポジション(エースやガード以外の選手)であれば「5割を超える」。
そういう選手と競争して勝つか同等の数字を残すことで、晴れてNBAプレーヤーとなる。
■シュートを決めるために何が必要なのか?
これのベストな答えが「身長」や「身体能力」。
次点で「遠くからシュートを決める事」となる。
まず身体能力の重要性を説明しよう。
あなたが今10代後半~20代前半の身体能力を持っているとしよう。
その状態で「50代の人とバスケをやった」とする。
その場合、身体能力(スピードやスタミナ)でゴリ押しできる。
ほぼノープレッシャーでシュートが打てるのだから、FG率も50%を超えるだろう。
そんな感じで、自分よりデカく、強く、速く動く選手を止めるのは無理。
ザイオンがヤバすぎるのはそれ故。
そこまでの差はないとしても、シュートモーション中にブロックが間に合うかどうかは「身長」と「身体能力」に左右される。
*最高到達点に差が出てブロックされる確率が変わる。デュラントやノビツキーが止まらないのはそれ故。
あと、ステップバックでシュートが打てるかどうかも身体能力に依存する。
*ステップバックで下がれる距離が変わる。
カリーが最速のシュートモーションなのも、身体能力に少々劣るが故。
*フィジカルが弱いとされるカリーでも垂直ジャンプ80㎝超えの身体能力を持つ
次点で必要な「遠くから高精度のシュートが入る事」がなぜ重要かというと、「遠い位置にはスペースがある」から。
相手選手との距離が作りやすい。
つまりは「シュートブロックがない」あるいは「間に合わない」と確信できる状態でシュートを打つチャンスが作りやすいという事。
その場所でもFG率50%を超える数字を出せるのならば、身体能力に優れた選手と同じ活躍ができる。
だから重要。
■シュートの扱いが全て
とにかくシュートを決められるかどうか?が全て。
少ないチャンスでもいい。
1試合に2本しかシュートチャンスがなくてもNBA選手は確実に1本は決めてくるし、インサイドプレーヤーなら2本は決める。
テクニックを活かした得点でもいい。
身体能力ゴリ押しの得点でもいい。
方法はなんでもいいから「シュートを決める事」。
至ってシンプル。
「上手くやった」とか「惜しかった」とか「次がある」とかそんな言い訳はどうでもいい。
真に問われるのは「圧倒的な現実」。
「今」「目の前の」シュートを決められるどうか?
その「たった1本の現実」の積み重ねが「バスケットボール」。
夢も希望も抱く隙間はなく、ただ圧倒的な現実がそこにある。
■まとめ
バスケットボールは「シュートを決める」競技。
シンプルにFG率が高いほうが勝つ。
シュートを決めるために「身体能力」や「遠くからのシュート決定率を上げる事」が必要となる。
たった1本のシュートの積み重ねで、1試合が出来上がる。
サッカーなどのシュート本数が20本前後で1本しか決まらないような競技とは根本的に違う。
バスケットボールは、バクチで決めた1点には価値がない。
着実に、確実に1本を決め、それを試合を通して安定したパフォーマンスで行えるから意味がある。
そこには偶然や誤魔化しはなく、圧倒的な実力差となって数字に表れる。
「やればできる」「もっとチャンスがあれば」などの御託は一切通じない。
「いま」「何ができるか?」それが重要であり、それ以外は必要じゃない。
その中で生き残っているのがNBA選手であって、とても凄い人達。
今年もNBAを楽しみましょう!
何度目か分からない「シュートメモ」。
相変わらずバスケのシュートを改善中。
*週2で50〜100本のシューティング継続中。
そこで気付いた面白い事を書いてみる。
◾︎シュートタッチは「距離で出る」
結論から言うと「同じ距離ならどういうシュートでも入る」。
ステップバックでも、ターンアラウンドでも、ストップ&ジャンプシュートでも入る。
⚫︎発見した経緯
フリースロー前後の距離で撃ちまくってて発見した。
スリーポイントがあまりに入らねえし安定しないんで、安定する距離で色々やってたのよ。
そしたら、何やっても入るの。
安定した距離であれば。
要は「距離が同じ」だから「身体が覚えてる」。
ということは、スリーポイントを撃ちまくってればスリーも入るようになるんじゃね?と。
◾︎同じ距離で撃ち続けたら「明らかに安定した」
やっぱ最初は「届かない」し「ブレる」のよ。
しかしながら、2週間くらいめげずに撃ち続けたら「安定してリングに当たるようになった」。
特に顕著なのがコーナースリー。
あれ目標物がリングしかない。
だから最初は凄え難しいんだけど、慣れると逆に集中しやすい。
そんな感じで同じ距離から撃ち続けると「慣れる」。
◾︎シュートは「集中」しよう
「同じ距離」「同じ場所」で集中してシューティングする。
身体が覚えるまでやりまくる。
自分の得意のゾーンを作る事だけに集中する方が、結果的に上手くなる。
◾︎まとめ
シューティングは「同じ距離」「同じ場所」で行いましょう。
そうするとステップバックしようがなんだろうが「入る」。
「身体が覚える」から。
精進していきましょう。
NBAでなんとなく「柔らかいチーム」と「堅いチーム」
明確なモノはないが、自分が見て「なんか柔らかいチーム」と「堅いチーム」があったんで書いてみる。
◾︎好調だが柔らかいチーム
1、ラプターズ
なんか安定してるのに付け入る隙がありそうな感じ。
特にインサイドが強いわけでもなく、スリーが強いわけでもないし、特筆して連携がいいわけでもない。
バランス良くレナードにおんぶに抱っこで勝ってる印象。
2、セルティックス
ノると最強。
ゴリゴリやられると最弱。
スリーポイントを得点のメインに据え、ウォーリアーズと似たような思想で構成された非常に今っぽいチーム。
しかしながら、ゴリ押しに弱い。
バックスやレイカーズ…と言うか、アデトクンボやレブロンをどうやって止めんの?という。
上手くいなしてアービングが調子いい時は勝てるけど、それ以外は勝てないって感じの印象。
3、ブレイザーズ
ガードの二枚看板がメイン。
こっちは守りが不安。
スリーポイント特化のチームか、インサイドが強いチームとやって勝ち越せるイメージが湧かない。
レギュラーシーズンは「比較的緩い」けど、プレイオフで一切の出し惜しみなしになった時についていけるのか?という。
4、ナゲッツ
全てはヨキッチんとこ。
アダムスにボコボコにされ、反面アシストしまくりだったサンダー戦が全て。
ヨキッチ次第。
◾︎順位が悪くても堅いチーム
1、ジャズ
得点はインサイドのミッチェル+ゴベアのコンビと、外のイングルス+コーバーのコンビで完結。
守備はオールランダーのクラウダーと、インサイドの圧倒的な存在であるゴベアがいる。
さらにフェイバースもいる。
パスはルビオとイングルスから完璧に供給される。
見てて「凄く安定感がある」。
爆発力はないが、着実に点を取っていけるチーム。
2、スパーズ
デローザンとオルドリッチも凄いが、なんせセカンドユニットがヤバい。
ミルズ、ベリネリ、ベルターンス、カニンガム、ホワイト、フォーブスなど、ファーストユニットでそのまま使える人材が目白押し。
誰が出ても、どの時間からでも安定して得点が獲れる。
しかも、また皆んな精度が高いっていう。
無理目なプレー選択をするのはデローザンくらいで、あとは着実に確実に得点を獲れるプレーを選択する。
ジャズと同じで爆発力はないが、観ててガチで面白い。
3、サンダー
ゴリ押しインサイド最強。
ウエストブルック、シュルーダーで刻みまくり、アダムスで仕上げ。
遠くからはポールジョージもいる。
個人に大きく依存してるんで安定感がないが、ハマる試合はゴリゴリ点を取っていく。
非常に硬質なチーム。
4、バックス
インサイドゴリゴリ。
分かっててても止められないアデトクンボと、ブログドン+ブレッドソーのゴリ押しメンバーが秀逸。
半端になんでもできる(褒め言葉)ブルック・ロペスもいて、非常に面白いチーム。
セルティックスとかウォーリアーズはスリーポイントを主体として、広がって空いたインサイドを攻める。
バックスは逆でインサイドを基点として、収縮して空いた外からスリーポイントを放つ。
この昔ながらのバランスが非常に面白い。
◾︎ちょっと気になるチーム
1、クリッパーズ
エース不在故の面白さ。
精神的支柱みたいのがなく、皆んなでやろうっていう一丸さが安定感になってる。
なんせセカンドユニットの方が得点力があるっていう。
*ベンチポイント50点越え。
個人的にルー・ウイリアムズが素晴らしい。
パス、シュートレンジ、判断力全てに隙がない。
面白いチーム。
2、76ers
若手の特化っぷりがヤバい。
なんでも出来てフィジカル最強のエンビードと、今季4.2m以上の距離からのシュートを撃ってないというシモンズのコンビ。
こういう自分の強みを分かり過ぎてるっていう若手が面白すぎる。
そこを、マルチロールなシューターであるレディック、チャンドラー、シャメット、コルクマズ、熱いプレーヤーであるマッコネル、オフェンスからディフェンスまでなんでもありなバトラーが支える構成。
攻撃は若手の出来次第なんだが、守備に全力を出すメンバーが集まってるんで、結果的に堅いチームになってる。
エンビード+シモンズの成長次第だが、非常に面白いチーム。
3、マーベリックス
なにしろドンチッチ。
なんすかあの人。
掛け値無しの天才。
パスの判断とシュートセレクションがヤバすぎ。
あとDFのタイミングを外す技術が高すぎ。
メッシですかあなた?ってレベル。
あれは教えてできるもんじゃない。
これだけでも見る価値がある。
◾︎まとめの雑感
個人的には堅いチームがプレイオフでどこまで進めるか?ってのが気になるところ。
柔らかいチームって、ある種理想を追いかけてるように映るのよ。
確かに理論上はスリーポイントが一定以上の数値を越えれば勝てる。
しかしながら、現実はアデトクンボやレブロンが止まらない。
止まらないからキックアウト(インサイドを盛大に攻めて外にパスする事)から得点が入る。
バスケットボールで最も効率がいいのはインサイドでの得点なのよ。
ここを無視して勝てるウォーリアーズは、史上最高のシューターが2人いるのね。
*カリーとトンプソン。デュラント加入前に優勝してて、スリーポイント時代を作ったのはこの二人。
歴史上でも上位に入る二人がいるからスリーポイント構成なのであって、他のチームが形だけ真似をしても、得点効率で勝るインサイドを蹂躙されたら勝てないのね。
その辺どうなのかな〜ってのが、今期のプレイオフで見れたらいいなと。
そんな感じのまとめで終わり。
PG(ポイントガード)は「パスが主体の方が良い理由」。
得点が取れるPGがいいってのは、NBA式でよく言われる。
本当か?
◾︎パサーポイントガードが良い理由
1、配球
誰にパスを出すのか?
凄く簡単に言うと、良い状態でシュートを撃つために誰にパスを出すのか?
NBAでミソッカスなんざいない。
皆んなシュートが上手い。
なもんで、ドフリーの状況さえ作れれば誰でも何処からでも決められる。
ジョーダンが個人技で50点獲るのと、フリーな味方を使って1人頭10点ずつ獲るのとは同じ50点でしかない。
しかしながら、ジョーダンの調子で試合が決まるより、チームメイトの全員に分散してる分「安定する」。
結果「勝つためにはパスが配球された方がいい」。
2、それを盾に他の選択肢が活きる
パサー型ポイントガードが何もできないか?ってーと、んなわけない。
基本的にドライブは得意だし、フリーなら3ポイントシュートも決められるタイプが多い。
ポイントはフリーで持った時に「動きながらフリーの味方を作る事ができる」事。
ドライブしてって、ヘルプが来ればそこで空いた味方にパスをする。
来なければそのままシュートを決める。
スクリーンを使いながらピック&ロールで味方を使う、などなどの方法がある。
自分で行くしかないウエストブルックのようなタイプでは「突っ込むしかない」。
ロンドやシモンズのようなパサータイプであれば、「味方を活かしながら自分も活きる事ができる」。
結果、「自分も人も活きる」。
3、配球が来ると分かれば動く
シモンズがドライブしていったとしよう。
あわよくフリーになれば必ずパスが来る。
ウエストブルックがドライブしていったとしよう。
あわよくフリーになっても大半は自分で撃つ。
即ちほとんどパスが来ない。
さて、あなたがパスの受け手だったとしたら「どっちの方が献身的に動こうとするだろうか?」。
聞くまでもないよな。
結果「グループとしての機能性が上がる」。
◾︎チームとして成り立たせるために「パサー型ポイントガードが必要」
パサー型ポイントガードが「配球」し、それを盾に「自分でも点を獲り」、さらにそれを警戒した相手を使って「フリーな味方を作る」。
もっともボールに触るからこそ、もっとも味方を活かす事を考える必要がある。
そのための「パス」であり、「パスがあった上での」シュートになる。
まずシュートではなく、まずは「パス」。
自分が輝くことよりも、味方と一緒に輝く。
これこそが真のポイントガード。
◾︎現役トップ3
1、カリー
言わずと知れた「3Pシュート」。
しかしながらそれ以上に、パスが上手く、ドライブ上手い事。
自分が最多得点じゃないのに勝つ試合の方が多い。
*平均得点は25だが、18シーズンはもっと低い。
自分がいい形で撃てるなら撃つけど、そこにこだわりはないってのが、現役ナンバーワンたる所以。
2、シモンズ
カリーとは逆に「外のシュートがない」。
むしろ完全に割り切ってて、外で持った場合は「ドライブ」か「パス」しかない。
だからこそ、周りと一緒に崩す必要がある。
その結果、味方を使うのが非常に上手く、ちょっとでもDFが空くと一級品のドライブで点が取れる。
自分で得点力がないわけじゃない(15得点くらい)が、パスで味方を使う方が優先順位が高い。
チームメイトに、エンビート、バトラー、レディック、マスカーラ、シャメットなどのシューターが揃ってる関係もあって、尚の事活きる。
76ersが面白い所以はこの人がいるから。
3、ドンチッチ
マーベリックスの星。
基礎がしっかりしてるっつーか、頭おかしい。
独力で点を取れる上にパスも出せる。
スリーポイントも、ドライブも、パスも、全てが高水準。
ちょっと本気で凄まじい。
見てて楽しいどころじゃない。
しばらくNBAで名前を聞き続けることになるプレーヤー。
◾︎まとめ
パサー型ポイントガードはチームを成り立たせるために必須。
ハーデンが勝てず、歴史上アイバーソンですら勝てなかったのはその辺が理由。
自分が活きるために周りを我慢させてる。
良いポイントガードは、周りを気持ち良くプレーさせながら自分も活きる。
カリーやシモンズがまさにそれ。
ウエストブルック、ジョンウォールなんかは周りを我慢させる。
これだと勝てない。
得点がなによりも重要だと思うのは素人考えであり、もっと深い視点から見ればチームケミストリーを上げてくれるポイントガードの存在は必須だと分かる。
一番多くボールに触るだけに、もっとも献身的で効率的なプレーを選択できる必要がある。
自分が行くのをファーストオプションにしてる自己中では、チームで勝つ事ができない。
「見たまんま」なんだ実際。
なもんで、味方も自分も活かせるポイントガードに注目していきましょう♪
NBAで面白いチーム(2018/12/01現在)。
ほぼ全チーム観た結果、イチオシのチームを3つご紹介。
◾︎推しチーム
1、76ers
シモンズ、エンビートに加えバトラーで鉄壁。
シモンズのパスセレクションとドライブは必見。
外のシュートがないんだけど、むしろない事によって選択肢が広がってる。
シュートに余計な意識がいかず、ドライブがパスに全集中力を投資できる。
エンビートはゴリゴリのセンターのくせに3Pも撃てるっていう現代的なセンター。
次世代を体現する1人。
バトラーはオール4のオールラウンダー。
ドライブが上手くミドルもスリーも撃ててディフェンスも硬い。
さらに個人的な推しメンは「レディック」「マッコネル」「チャンドラー」。
レディックの「カリーっぽ動き」は必見。
とにかく動き回る上に、ストップ&シュートの精度がヤバイ。
マッコネルは「昔ながらの熱いPG」。
ロンド寄りのプレースタイルで、周りを活かしながら走り回る。
チャンドラーは「タフネス」。
フィジカル系オールラウンダーで、1チームに1人は絶対に欲しいタイプ。
特技という特技はないんだけど、穴もないという。
その上、シャメットとか、シューターなのにセンターもできるマスカーラとか、多士済々。
今最も面白いチーム。
2、ジャズ
ゴベア、ルビオ、ミッチェル、イングルス、クラウダーのバランスがヤバい。
典型的センターのゴベア、古典的パサーのルビオ、切れ込み体調(ドライブで)のミッチェル、ピュアシューターのイングルスに、オールラウンダーのクラウダー。
*本来はフェイバースだが、個人的に熱いクラウダーが好き。
各人の「強みを活かす構成になってる」ってのがマジで面白い。
とにかく、今試合を見ててシクサーズに張る面白さ。
マジでオススメできるチーム。
3、レイカーズ
レブロンを筆頭に、イングラム、クーズマ、ハート、ロンゾ、コールドウェルホープの「若手組」と、マギー、ロンド、スティーブンソン、チャンドラーの「ベテラン組」のバランスが秀逸。
レブロンがもはや「どうしようもない」。
ドライブはもとより、アシストも超上手い上に、3Pシュートの精度もヤバイ。
隙がなさすぎて試合から消える時間がない。
マジで「キング」。
それに続くのが「イングラム」。
レブロン先生のもとで成長中。
フィジカルが心もとないが故のシュートタッチの柔らかさがやばい。
逆にドライブが売りのクーズマとハートも凄い。
少々3Pに難ありだが、シーズン中に改善してったら凄いことになる。
セカンドユニットも隙がなく、ベテラン勢+コールドウェルホープがメインで、見所満載。
今まさに改善中ってのが見てて楽しいポイント。
毎試合のように良くなってってる面白さ。
セカンドユニットがハマったら、スパーズ並みに分厚いチームになる。
◾︎まとめ
オススメは「76ers」「ジャズ」「レイカーズ」。
ぜひご覧下さい♪
バスケシュートメモ三度。
いい加減本気で改善しようと思ったので、やってみて有効だったやり方をメモる。
◾︎意識
まず自覚的になる事。
自分が今どういう視線で、どういう意識で投げたのか?
そして、どういう時に入ったのか?
これをできるだけ細分化して、一個ずつ修正していく。
◾︎俺ができてないポイント
1、目線
リング固定。
シュートモーションに入ったら、リングだけを見る。
これは終着点を知るために絶対にブレちゃいけない。
どこに投げるか分からないのに身体が反応してくれるわけがない。
投げ終わるまで、絶対にブレずに見る。
これはある種自分を信じるという事でもある。
投げたボールを見ずに、シュートモーションも確認せずに、ただ入ると信じてリングの一点を集中して見続ける。
凄え難しいんだけど、できたら凄く精度が上がる。
2、リングの奥を意識
「リングを見る」っていうと、どうしても「手前」を意識してしまう。
リングの奥に投げ当てるように視線を送る。
これも対策はビビり。
リングの奥に投げると入らねえんじゃねえか?って怖さ。
これに打ち勝って、「いや奥に当てればいいんだ」って投げる。
そうすると上手く行く。
3、投げ入れる感覚を意識
シュートって投げちゃう。
なんつーか「途中で放っちゃう」感覚。
投げちゃダメ。
送り出す。
リングの奥に向かって「丁寧に送り出す」。
最後の指先から離れる瞬間まで集中して、丁寧に送る。
特にシュートはこの感覚が重要。
サボるとすぐ投げようとする。
これをいつもいつでも送り出すように努力する。
*ちなみに
ドリブルも似たような感じで「突く」んだけど、こっちもどっちかってーと、最後までコントロールしようとした方がいい。
振り下ろすんじゃなくて、指先で地面に送る感じ。
4、フォロースルーやその他のモーションは一切気にしない
とにかくリングの奥を見て、指先で送り出す事に全神経を集中する。
一度ボールが視界から消えて、リングに入る瞬間だけ見える感じ。
その際に、腕を上手く使おうとか、まっすぐ飛ぼうとか、余計なことは一切気にしない。
この世界にはリングしかなくて、そこに向かって最後まで丁寧に投げる事だけを意識する。
おそらく、シュートフォームはそのあとについてくる。
まずそこにシュートを入れるという目的があって、その後にシュートを入れやすいモーションが出来上がる。
入ればシュートモーションなんか関係ない。
リング集中。
5、リズムを大事にする
ノリで投げるくらいの意識でいい。
頭で入れるよりも動物的なノリで投げるイメージ。
自分が気持ちいいリズムとノリでシュートする。
シュートモーションやらなんやらは「二の次」。
気持ちいいを最優先で。
◾︎まとめ
リングを見て指先で丁寧に送り出す。
これを集中して行う。
それが難しい。
ほんとね、集中ってすぐ切れるのよ。
ちょっと油断するとリングから視線がブレてるし、丁寧に投げれてなかったりする。
この基本をキッチリ必ずやることで、精度は倍以上上がると思う。
実際やってて、手応えがあるしね。
参考になるかは分からん。
…が、俺はこれができるまで(集中することが当たり前になるまで)練習する。
ミドルシュート改善してきます!
スポーツ好きの肝は「結果を知らずに観戦する」事。
結果を知らずに「ただ観たい」という理由で観てる時が最も楽しめる。
逆に、とりあえずハイライトでいいわって場合、そのスポーツはあんまり好きじゃないと言っていい。
◾︎実感
んで、ほぼ毎日観てるんだけど、先に結果を知りたくないのよ。
ゲームが楽しめなくなるから。
スターターは誰が出て、スタッツはどうなって、どういう試合展開だったかって、全部を楽しみたい。
だから、試合観戦前に何も知りたくない。
逆に、10年以上観てた欧州サッカーなんかは、本当に気になる試合以外はもうハイライトでいいかって感じになってた。
誰が出てるかだけ分かって、大まかなハイライトシーンだけ見れれば良くて、試合全体を楽しみたいとは思わなかった。
なんつーか、そのスポーツ全体を好きかどうか?って感じ。
◾︎過程を楽しめるモノを大事にしよう
良い所ばっか集めたやつは確かに楽しい。
しかしながら、その結果に至る過程も楽しみの1つ。
ミスがあったり、乱闘があったりするが、それすらも楽しめる事が重要。
結果なんてある種「どうでもいい」ってくらいの状態になれるモノが、楽しいモノだ。
◾︎まとめ
過程を楽しめる事を大事にしよう。
ま、スポーツだけじゃなく、色々な事もそう。
ただそれをやってるだけで楽しいってモノと出会えたら、それを大事にして欲しい。