スポーツ好きの考察。欧州サッカー&NBA。

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本当の天狗は自分は天狗だと気付かない。メッシの代表引退。

しくじり先生中田敦彦が言った言葉ですね。

バルセロナにて破格の待遇を受け、あらゆるタイトルを総ナメにし、およそ個人として果たしうる全てを叶えたリオネル・メッシ

マラドーナとは違う、その恵まれた環境を「当然のモノ」とし、少し上手くいかない代表を感情に任せて引退する事は本当に正しいのか?

引っかかる部分を少しだけ。

■王様の種類

現在のイブラヒモビッチを見て分かる通り、基本的にプロスポーツというのは「結果だしてりゃワガママカッコいい」な訳です。

しかしながらスウェーデン代表において、あれだけメンツが劣り、トップクラブ以下の周辺環境である事が間違いないのにも関わらず、表立って批判する事はありませんでした。

クリスティアーノ・ロナウドにおいても同じで、ポルトガル代表がダメという発言はありません。

もちろんマラドーナさんも。

●女王メッシ

女王と言われる所以はこれで、メッシは自分では何も言ってないのに「周りが空気を読んで動きまくる」という環境になっています。

ネイマールスアレスがもう明らさまに気を使いまくっていて、唯一のカンテラ仲間であるイニエスタはスーパー良い人(ダニ・ハルケ事件参照)なのでメッシを咎めたりしない。

ルイス・エンリケはポジションコンバートしただけで騒ぎになり、会長はメッシに気持ち良い環境を整備してキープする事がスローガンになるくらいの扱いです。

●王様

さて、気に入らねー事は気に入らねーと言うイブラヒモビッチ&マラドーナさんなら、この場合どうしたでしょう?

そうです。メディアに言っちゃいますね。

「俺がチームで一番結果出してるのに、何でポジション変更する必要がある?」と。

監督は頑張ります。

「それは海より深い訳があってだな。納得いくまで話し合おう」。

そして王様には「白か黒か」しかない。

つまり「自分が納得出来たかどうか?」だけです。

その結果「プレーするか?出て行くか?」になります。

●王様の責任の取り方

さて、王様がワガママである事は上で説明しました。

しかしながら、ワガママを言っている事は当然「自分でも分かっている」のです。

そして、そのワガママが「なぜ許されているのか?」も。

要するに、それに伴う行動の責任は全て「自分で負っている」。

結果が出せなくなれば発言権は無いに等しい事を知っているし、試合の責任を負っている自負があるからこそ、自己管理を完璧にして、常に全力で試合をしているのです。

■それを踏まえて女王メッシに戻る

プレー時間以外のワガママを言わないメッシさん。

その分、周りが動き回ります。「これでよろしいでしょうか?」

そして、それが検討外れでモチベーションが上がらなくても、文句は言わないが責任も負いません。

「貴方が勝手にやった事でしょう?」

結果、準決勝で4回負けたここで「サヨナラ」です。

さて、これは「自分の責任を負っている」と言えるのか?

もし、イブラヒモビッチマラドーナがメッシの年齢だったら?

少なくとも、試合の責任を「自分が」負っていると感じているのであれば、こんな悔しい状況で「引退する」と言うでしょうか?

言わないよ。

次のラストチャンスで絶っっっっっっ対にリベンジしてやる!と思う闘争心があるはずです。

●そしてタイトルへ

飛行機遅れの批判からスタートし、このタイミングでの引退発表と言い、ハッキリ言って「天狗」です。

バルセロナで大事に育てられた箱入り息子が、思い通りにならない外の世界に絶望して駄々っ子を言ってるようにしか見えない。

いまや「W杯優勝」という肩書きも、20年前に比べたら軽くなりました。

CL優勝の方が確実に上で、次に3大リーグでの優勝、その下くらいにW杯優勝が来るくらいの扱いになりました。

それでも、同じ文化で育った人間と目指すタイトルは特別なモノです。

…この辺りにも、メッシが代表でモチベーションが上がらない理由があるのかもしれませんね。

■まとめ

「ワガママな奴は意識高い系」です。

マラドーナさんはちょっと違うけど、ロイキーンとかディカーニオとかもこっち系。

温和だが背中とプレーで引っ張っていったジダンや、ピッチ上の第二監督レベルのラームなど、大人しいがきっちり責任を果たしていた方々もたくさんいます。

「ガラス(ハート)の女王」に気持ちよくプレーしてもらうための設備(と選手)は代表にはありません。

非常に「現代的なスター」リオネル・メッシ

もう一皮むけて真のレジェンドになるか、このままバルセロナでのみ語り継がれるスターで終わってしまうのか?

次のW杯期待しています。