子供すぎたU23日本代表。
いよいよ始まったオリンピック!
ほとんどがA代表経験者だった前回に比べて見劣りする感は否めないものの、逆にこの舞台で能力を証明してくれる新星が現れる期待もあります。
そんな中のナイジェリア戦です。
■乱打戦
5:4とまさかの大荒れ。
■解釈
大まかに言って4つ。
1、「日本の攻撃が良かった」
2、「日本の守備がマズかった」
3、「ナイジェリアの攻撃が良かった」
4、「ナイジェリアの守備がマズかった」
です。
■筆者の解釈
「点の取り合いで勝てなかった」
という所にポイントがあると思う訳です。
つまり…
1、日本の攻撃力はナイジェリアと同等かそれ以下。同グループ(ナイジェリア、コロンビア、スウェーデン、日本)で比較して、どのくらいに位置するのか?
毎試合4得点を見込めるのか?
2、日本の守備力は、ナイジェリアと同等の攻撃力のあるチームに対して「5失点する可能性がある」。
です。
■少し掘り下げる
1、日本の攻撃力
ナイジェリアから4得点したその攻撃力はホンモノなのか?
直近10試合で合計19得点、平均約2ゴール決めています。
…が、強豪とされる「ブラジル、イングランド、ポルトガル、パラグアイ」からは、合計で1得点のみです。平均0.25。
「本番の集中力」の中で、コロンビア、スウェーデン相手に「どの程度ゴールが見込めるのか?」
2、日本の守備力
直近10試合で合計11失点、平均約1失点です。
しかしながら、上に書いた強豪4カ国からは合計6失点です。平均1.5失点。
対強豪の累計成績は「1得点6失点」です。
…どうしようか?
■まとめ
今回のナイジェリアは戦で何かを評価するのは早計ではあります。
…が、あえて。
日本の今回の得点の2、3、4得点目は自分達で崩して点を取っています。
逆に、失点の2、3、4、5失点目は全て「ミス」です。
直近10試合の19得点10失点を信じるならば、失点を1にすればデータ上は引き分け以上を狙える。
勝つためには「得点を決める」か「失点をしない」かのどちらかしかなく、でも強豪相手の4試合では「1得点6失点」です。
今回の大量失点は「偶然」なのか、それとも本気のチームを相手にした時の「実力」なのか?
南米勢のような、強かで集中力を切らさない守備で勝ち点を攫っていく、大人顔負けの逞しさは、今回のU23代表には不向きです。
では、前へ出て行って乱打戦を成立させられるかと言うと、非常に怪しい。
と言うのも、通常は今回のナイジェリア戦のような状況にはならず、2点も先行したら試合をペースダウンし、リードしているチームがコントロール入ります。
よって乱打戦とならず、ブラジル戦のような一方的な展開となります。
「1得点6失点」
これに逃げずにどう立ち向かうかが今問われています。
次のコロンビア戦。
頑張りましょう。