本田さん教育論を語る。
元記事はこれ
「本田圭佑の“らしい”教育論とJへの見解
村井チェアマンと日本の未来を語る」
https://sports.yahoo.co.jp/m/column/detail/201710100009-spnavi
W杯優勝を目指すために、どんな事したらいいかね?というお話。
◾︎人を動かそうとしない
個人的に教育って「無意味」。
勉強する人はするし、しない人はしない。
社会人になって勉強が強制じゃなくなれば、それがよく分かる。
「フリーエージェント社会の到来」
という、ダニエル・ピンク氏が書いた世界的ベストセラー本がある。
そこで示唆されているのは「個人的教育」。
各家庭が、思い思いの教育をし、学校のような「一律の管理を止める」。
そしてその子供が「自分で職業を選択する」。
昔の職人のように「15歳で弟子入り」のような事をし、最速で「自分がやりたい事」に向かっていける環境を選べるようにする。
これぞ「教育」。
一律でなにかをお仕着せようとする、学校的な教育は時代に適していない。
◾︎本田さんのハングリー哲学は凄い
面白いし、確かな経験もある。
だが、これが自分に合っているかどうか?を判断するのは「教育を受ける側」。
記事中に、祖父母からの愛あるスパルタが良かったと説いているが、これは「本田のメンタリティに合致していた」と考える方が自然。
「自分の性格や好みに合った選択肢が取れるようになる」事こそが根幹で、これは親からの教育というより「周囲の環境」と「持って生まれた性格(遺伝)」の方が相関が強い。
◾︎子供の特性は「子供たちの中で決まる」
橘玲氏の本「言ってはいけない。残酷すぎる真実」にその辺りが書いてある。
⚫︎子供は親の思う通りに育たない。
「家族が子どもの性格や社会的態度、性役割に与える影響は皆無で、認知能力や才能はかろうじて言語(親の母語)を教えることができるだけ。それ以外に親の影響が見られるのはアルコール依存症と喫煙のみだ。
学習能力はもちろんとして、「男らしく(女らしく)しなさい」というしつけの基本ですら、親は子どもの人格形成になんの影響も与えられないというのは、ものすごく理不尽な話にちがいない。
「だが子育ての経験があるひとならば、どこかで納得しているのではないだろうか」。なぜなら、子どもは親の思いどおりには全然育たないのだから。」
本田さん自身も、周囲の反対を振り切って星稜高校に入った事が記事中にも書かれている。
つまり、教育は関係なく「自分で選択した」んだ。
では、どこでそれが養われたのか?
「持って生まれたモノ」と「子供達の中で」。
⚫︎非共有環境
まず論点となるのは「進化論」。
興味ある人は、リチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」という分厚い本を読んでいただきたい。
*めっちゃ面白いけどかなり大変。あと関係ないけど「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」もオススメ。
要は「いかに効率的に子供(遺伝子)を残すか?」という前提に基づいて、人の行動が最適化されているという説。
ざっくりとまとめると、セックスが気持ちいいのも「生殖に向かわないと遺伝子が滅んでしまうから」。
もし生殖より楽しい事があって、それを優先してたら「ご先祖様からのリレーが途絶えてるだろう」と。
だから、遺伝子を最優先で残すような「行動を促す」。
⚫︎男女差
それから見ると、男性はローコストなので「ばら撒くのが効率的」。
対して女性は「膨大なコストがかかる」。
妊娠10ヶ月+授乳期間は殆ど自由がなく、産む時は命の危険すらあり、一定の期間は男性の庇護がなければ生きていけない状況になる。
よって「出来る限り優秀な男性の遺伝子が欲しい」。
故に、女性は「経済力(獲物を獲る力)」と「社会的地位」を持つ男性に、無条件で惹かれる。
それと関連がある「自信がある男」にも惹かれる。
大まかに「自信→行動力→結果」で関連がある。
女性が競争してるのは「優秀な」男にモテるため。
故に「女性の敵は女性」となる。
男性が競争してるのは、バラまける可能性のある(妊娠が可能な)「全ての女性に」モテるため。
若い女性が好きなのも「妊娠しやすいから」。
法的に問題があるのでデータですら触れられていないが、おそらく10代の女性が最も妊娠しやすい。
…で、女性は「子供を産める期間が限られてる=遺伝子を残せる時間が限られている」から、効率良く次が産みたい。
よって、授乳時期を終えたら、手をかけずに育てる事が合理的(次の生殖のために)。
そこで子供達は親がいなくても生きるために「子供達同士で遊ぶ」ように進化した。
自身の子供の頃に「近所の兄貴を慕って遊んだ」とかの記憶はないだろうか?
子供は、すぐ年上の子供が世話をしてくれることを知っている。
そうして「年上の子供が親代わり」になる。
この時点で子供に見える世界は「子供達の中でのコミュニケーションが全て」になる。
⚫︎競争の始まりと個性
さて、見事に公園デビューならぬ「集団デビュー」を果たした子供は、どうやってコミュニティの中で自己を確立するのか?
これが所謂「キャラ」というもの。
リーダータイプな人はリーダーになり、道化師は道化師となる。
勉強が得意な人はそれを活かし、身体が強い人はそれを活かす。
ここで「子供の個性」が、育っていく。
んで、異性獲得競争に入り、自分の「孔雀の羽根(アピールポイント)」が何処にあるかを知るために四苦八苦する。
ある人は「身体」で、ある人は「頭」で、ある人は「面白さ」を魅力にしていく。
さて、何が言いたいか?
結局「教育はオマケに過ぎない」という事。
◾︎遺伝と環境
頭の良さ、身体能力は「遺伝」の関連性が特に高い。
数学能力は「87」、スポーツは「85」もある。
これだけあれば、子供の時からこの分野で優れた成績を出してんだろ?
つまり「集団の中で勝ち得たモノ」と「自分が好きな事」ってのは、「得意な事」なんだな。
これをいかに伸ばしていくか?という「選択」だけ、提供出来ればいい。
というか、それ以外「意味がない」。
本が好きってやつに、スポーツやれったって無理だし「誰も幸せにならない」。
「好きな事=得意な事」なんだわ。
◾︎教育を語る人たちの違和感
「機会を提供する」んなら、全然分かる。
…んだが、「教育は絶対必要」みたいな姿勢は「虫唾が走る」。
うるせえよ。
お前みたいなのが、クソのような「学校」というシステムを作り出したんだわ。
ちなみに筆者は「勉強が大嫌い」。
だが、この価値観は「学校では認められない」。
社会圧力に負けて、高校と専門学校に行った事は後悔しかない。
教育は「望む人」にだけ提供してあげてくれ。
皆んなに必要みたいなカタチはくれぐれも止めてくれよ。
◾︎まとめ
子供の「教育」は、親の目の届かない所で行われる。
それは「学習」に近い性質で、そこには親の意思は含まれない。
本田さんの論は面白いが、そこまでコントロールしなくてもいんじゃね?
つか、止めてくれ。
本田さんに共感する子供がいれば、その子は大事に育てて欲しいけども。
結局の所は「自分で決める事」だ。
本田が自分で考えて未来を切り開いてきたように、子供達も、皆さまも、筆者も「自分の望みをハッキリと打ち出し」て「自分で決断する」。
その決断は、今までの生活、性格で培われた「得意な事」や「好きな事」に沿って行う。
つまり「直感でいい」。
それは貴方の適正に合ったものなのだから。
自分の人生は自分で決めていきましょう。
本田のように。
では、頑張って行きましょう♪