サッカーの次の課題は「いかに走らないか」。スタミナは無限じゃねえんだよ。
戦術的に「仕方なく走る」量を「減らす」事。
なんせ人間が走れる量は「限られてる」。
その1試合で全てが終わる訳ではなく、次の試合もある。
「ここ一発の勝負で勝つ」ためにも、走量のコントロールは必須。
◾︎全力で動くとどうなるか?
全快まで2日〜1週間かかる。
いわゆる「筋トレがいい例」。
同じ筋肉を使うのは、週に2回までしかない。
トップボディビルダーなんかは週に一回。
*脚の日、胸の日、背中の日、肩の日を各1日。
スポーツの試合は「全身トレーニング」で、かつ「同じ筋肉を使う」。
どれくらい消耗するか想像がつくだろう。
*余談
フルマラソンは全快までに「3ヶ月かかる」と言われる。
体内のホルモンの値が戻るまでにかかる日数。
フルマラソンほど走りっぱなしではないが、それなりの距離を走る競技は凄まじく負担がかかる。
◾︎走れという「無茶振り」
簡単に言うと「全力ダッシュした後に正確なキックができるか?」という事。
大体、20〜30mが限界。
しかも1試合で10回もあれば同じ速度は出なくなる。
それと別で、10kmランニングした後で強いキックができるか?
*サッカー選手は1試合で約12km走る。
これも「難しい」。
正確なプレーをするために「いかに走らないか?」が重要なのがお分かりになると思う。
◾︎正確なポジショニングで走る距離は減らせる
10kmくらいにはなる。
それプラス、正確なポジショニングをしていれば「短距離ダッシュの回数も減る」。
いい事尽くし。
◾︎走れば勝てると言う根拠もない
走らなければ勝てると言う根拠も勿論ないが。
戦術的に「走らなければいけない距離」はある。
ボールホルダーへのプレッシャーの掛け方と連動したプレスなんかは完璧にそう。
誰かがサボったら、順繰りに崩れて行く。
しかし、攻撃は自分達のペースで出来る。
メッシやロナウドは10km以上走らない。
12km走る選手と、9kmしか走ってない選手なら、どっちが決定的なプレーができるか?
わずか90分の中で「3kmの差」は、とてつもなく大きい。
◾︎まとめ
人間を機械化なんかだと思ってるのが「走れという人」。
いや無理だから。
逆。
「いかに走らないか?」
サボれって意味じゃなくて、「無駄に走るな」という事。
走力でカバーっていうと「聞こえはいい」が、技術不足を足でカバーしているに過ぎない。
体力は一定値しかないんだから大事に使おう。