NBAとの本当の違いは「シュート成功率」。
なぜか皆んな忘れてるようだけど、バスケットボールって超簡単。
「点を入れれば勝てる」。
100回攻撃する(シュートを打つ)としよう。
*今回は計算を簡素化するため得点は全て2点とする
フィールドゴール率100%なら「200点」。
フィールドゴール率50%なら「100点」。
フィールドゴール率20%なら「40点」。
お分かりになるだろうか?
攻撃回数を増やすとか、ディフェンスを頑張るとかもいいけど、決めなきゃ勝てない。
得点確率を上げる事が「最重要ポイント」。
■NBA選手のフィールドゴール率
フィールドゴール率とは「シュート本数に対して、シュートを決めた数字」。
10本打って10本決めたら「フィールドゴール率100%」。
10本打って5本決めたら「フィールドゴール50%」となる。
*以下、フィールドゴール率→FG率と表記する
結論からいこう。
「平均50%オーバー」。
NBA選手で構成したチームなら、100回の攻撃で100点は「必ず獲れる」。
厳密に言えば、ポジションによっても違うし、シュート回数が多いかどうかにも左右される。
*ガード(ボールを持ち運ぶ選手)の選手の方がゴールから遠い位置でのシュートが多くなるためFG率が下がる。
*シュート回数の多い「エース」はマークが厳しいのでFG率が下がる。
そんなガードやエースでも「4割を下回る事はない」。
いわんや、いいポジションに陣取ってシュートチャンスを待てる他のポジション(エースやガード以外の選手)であれば「5割を超える」。
そういう選手と競争して勝つか同等の数字を残すことで、晴れてNBAプレーヤーとなる。
■シュートを決めるために何が必要なのか?
これのベストな答えが「身長」や「身体能力」。
次点で「遠くからシュートを決める事」となる。
まず身体能力の重要性を説明しよう。
あなたが今10代後半~20代前半の身体能力を持っているとしよう。
その状態で「50代の人とバスケをやった」とする。
その場合、身体能力(スピードやスタミナ)でゴリ押しできる。
ほぼノープレッシャーでシュートが打てるのだから、FG率も50%を超えるだろう。
そんな感じで、自分よりデカく、強く、速く動く選手を止めるのは無理。
ザイオンがヤバすぎるのはそれ故。
そこまでの差はないとしても、シュートモーション中にブロックが間に合うかどうかは「身長」と「身体能力」に左右される。
*最高到達点に差が出てブロックされる確率が変わる。デュラントやノビツキーが止まらないのはそれ故。
あと、ステップバックでシュートが打てるかどうかも身体能力に依存する。
*ステップバックで下がれる距離が変わる。
カリーが最速のシュートモーションなのも、身体能力に少々劣るが故。
*フィジカルが弱いとされるカリーでも垂直ジャンプ80㎝超えの身体能力を持つ
次点で必要な「遠くから高精度のシュートが入る事」がなぜ重要かというと、「遠い位置にはスペースがある」から。
相手選手との距離が作りやすい。
つまりは「シュートブロックがない」あるいは「間に合わない」と確信できる状態でシュートを打つチャンスが作りやすいという事。
その場所でもFG率50%を超える数字を出せるのならば、身体能力に優れた選手と同じ活躍ができる。
だから重要。
■シュートの扱いが全て
とにかくシュートを決められるかどうか?が全て。
少ないチャンスでもいい。
1試合に2本しかシュートチャンスがなくてもNBA選手は確実に1本は決めてくるし、インサイドプレーヤーなら2本は決める。
テクニックを活かした得点でもいい。
身体能力ゴリ押しの得点でもいい。
方法はなんでもいいから「シュートを決める事」。
至ってシンプル。
「上手くやった」とか「惜しかった」とか「次がある」とかそんな言い訳はどうでもいい。
真に問われるのは「圧倒的な現実」。
「今」「目の前の」シュートを決められるどうか?
その「たった1本の現実」の積み重ねが「バスケットボール」。
夢も希望も抱く隙間はなく、ただ圧倒的な現実がそこにある。
■まとめ
バスケットボールは「シュートを決める」競技。
シンプルにFG率が高いほうが勝つ。
シュートを決めるために「身体能力」や「遠くからのシュート決定率を上げる事」が必要となる。
たった1本のシュートの積み重ねで、1試合が出来上がる。
サッカーなどのシュート本数が20本前後で1本しか決まらないような競技とは根本的に違う。
バスケットボールは、バクチで決めた1点には価値がない。
着実に、確実に1本を決め、それを試合を通して安定したパフォーマンスで行えるから意味がある。
そこには偶然や誤魔化しはなく、圧倒的な実力差となって数字に表れる。
「やればできる」「もっとチャンスがあれば」などの御託は一切通じない。
「いま」「何ができるか?」それが重要であり、それ以外は必要じゃない。
その中で生き残っているのがNBA選手であって、とても凄い人達。
今年もNBAを楽しみましょう!